商品レビュー用にCycling Expressさんからトルクレンチを提供していただきました。
提供いただいた商品は「Iron Arm(アイアンアーム)バイクトルクレンチ」です。
使用前の感想
本体仕様
対応トルクは2Nmから24Nmまでで、目盛りは2Nm刻みで入ってます。以前Rotorクランクの締め付けトルクが気なったあたりからトルクレンチ欲しいなぁと思い出したんですが、クランクの締め付けトルクである35Nmまでは対応してませんでした。
クランク用は別途調達かな。
トルクの合わせ方は持ち手部分をまわして調整です。
アナログな調整方法なんで、ピッタリ5.6Nmにあわせるようなことはできませんが、デジタル式で数値を入力するよりこういう直感的に調整できる方が割と自分好みだったりもします。
同梱品
本体はしっかりとしたケースに収まっていて、ビットも付属してました。
付属のビットはアーレンキーが3mm,4mm,5mm,6mm,8mm,10mm。トルクスもT20, T25, T30と付属してました。
5mmだけ長めのビットも付属。ロードバイクを整備していると奥まったところにボルトがあったりすること多いので、そこにうまく使えると良いなぁと思います。
私の所有する自転車だとMTBのSPECIALIZED EPICのシフトレバー固定がトルクスネジだったのでトルクスのビットもついてるのはありがたいです。
使用感は…
まずは規定トルクを調べました
よく調整するであろうシートクランプ、サドルクランプ、ステムのハンドルクランプ、コラム固定部分の4箇所でまずは試してみました。
と、その前に一体締め付けトルクっていくつにしたらいんだろ?って疑問があったのでSPECIALIZEDのサイトでマニュアル探して見ました。
PDF内をCtrl+F でNmを検索したら、いくつか推奨トルク基準値がでてきました。
これによると気になってたVengeの2ボルトシートクランプは5.6Nm
ステムは4ボルトでハンドルバーにつけるなら5.1Nm。コラム部分も5.1Nmかな
サドルクランプ部分は13.6Nmでした。
とまぁ一旦ネットで調べてはみたんですが、改めて作業前に各パーツを見たら、ちゃぁんと規定トルク書いてありますね(^^;
いざ作業
というわけで締め付けトルクを確認したところで作業開始。
ビットの付け外しはトルクレンチの頭にあるボタンを押しながら行います。
Vengeのステム、シートクランプ等のボルトは全て4mmアーレンキーでいけました。
2本以上のボルトが使われてるところは、一旦規定値の中間トルクで全部を締め、そこから規定トルクまでもう一段階あげて全ボルトを締め、最後に規定トルクで全ボルト締めるっという締め方をしました。
で実際に作業しながら感じたのは安心感が全然違うという点。
今まで手の感覚だけで締めてたので、ステムの4ボルトを均等に締めるときは「うーん、まずはこんなもんかなぁ」「ちょっと今のボルトはキツク締めすぎてないだろうか…」とか気になりながら締め付けてたんですが、トルクレンチを使うと全部同じトルクで締めてるって確信もてるので安心してサクサク作業できますね。
規定トルクまで到達すると「カクッ」と力が抜けるんですが、それもわかりやすくて良かったです。
本体サイズがゴツいのでもっと作業時の取り回しがしづらいかと思ってたんですが、そんなことは全くありませんでした。
目盛りはもうちょっと細かく欲しい
ちょっと気になったのは、ちょっと目盛りが大ざっぱだなぁという点。
マニュアルに出てきた規定トルクで5.1Nmとか5.6Nm。パーツの印字では4.5Nmというのがありました。
ところがIron Armトルクレンチだと2Nmから2Nm単位の目盛りです。2Nm,4Nm,6Nmの位置は目盛りがついててわかりやすいけど、5Nmは目盛りなし…
4.5Nmとか5.6Nmなんてのは合わせようがないです(^^;
今回は「まぁだいたい4と6の中間でそっからちょいゆるめ…で4.5ぐらいかなぁ」って感じで作業してみました。
この目盛りの大ざっぱさは気になる人には気になるかもです。
まとめ
- IronArmトルクレンチの操作感は上々
- 2Nm〜24Nmとカバー範囲は広いのでクランク以外はほぼ全部に使えそう
- 価格も手頃(Cycling Expressを改めてみたら2本まとめて購入したら1本あたり3790円なんで二人で共同購入もいいかも)
- 目盛りが2Nm単位なので細かく締め付けトルクを管理したい人には向かない
今回はじめてトルクレンチを使ってみて、今まで「だいたいこのぐらいの力加減でいいかなぁ」って気にしながら作業してたのは一体なんだったんだろって思うぐらい安心感をもって作業できたのが、ちょっとした驚きでした。
道具(トルクレンチ)が力加減を管理してくれるから自分は気にしなくていいという当たり前と言えば当たり前の話なんですが、手に伝わってくる感覚を気にしなくていいってのはやっぱり楽ですね(^^;
・Cycling Express IronArmバイクトルクレンチ
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