BRM530西東京600kmDNF

絶好のブルベ日和

BRM530西東京600km諏訪湖に参加しました。

IMG_8185600kmブルベを走るのはこれが2回目。 この日のブルベを完走すれば人生2回目のSR取得です。

ここのところハルヒルもSDA王滝も自己記録更新といい流れできてたので、この600kmブルベもいいタイムで走り切れるだろうと思っていました。

ルートも以前走ったBRM418西東京400km富士大回りと重複してる部分が多く(向きは違うけど)なんとなく知ってる道を走るという安心感もありました。

ブルベ当日は朝から天気もよく、諏訪湖で夕方から夜にかけて少し雨が降る予報ではあったけれど、絶好のブルベ日和だったのは間違いありません(ちょっと暑すぎたけど)

スタート時は100%完走できると思ってました。完走は間違いないからあとはどこまで納得できる走りができるかどうかだなと…

24時間でどこまで進めるか?それが今回のブルベの大きなテーマだったんですが、結果は完走すらできず、途中でDNFとなりました。

左脚の異常

DNFの原因は左脚。

スタートしてすぐぐらいからペダリング中に左ヒザあたりでスジを違えたような痛みというか違和感を感じ始めました。

通過チェックの片瀬江ノ島。遠くに富士山が見える

通過チェックの片瀬江ノ島。遠くに富士山が見える

「あれ?なんかペダリングおかしくなってるかな?」

ペダリングやサドルへの座り方がおかしくなってるかと思って走りながら微調整をこころみたのですがまるでカイゼンしない。

そうこうしてるうちに数回左ヒザに「ビキッ!」と強い痛みが走るようになりました。

まだPC1にも到着してない時です。このイヤな痛みの走り方に不安を感じだしたのですが、天気もいいし、割とペースよく走れてるのでなんとか走りきりたいなと思いながら走り続けてました。

耐えがたくなってきた痛み

184km地点にあるPC2ミニストップ富士川木島店をこえたあたりから、左ヒザの痛みが強くなってきました。

PC2以降耐えがたい痛みになっていく

PC2以降耐えがたい痛みになっていく

正確にはヒザではなかったのですが、その時の自分には「ヒザから痛みがきてる」としか思えませんでした。

ペダリングしていて左脚が伸びたときに左ヒザに痛みが走るようになってきてました。 小さな痛みから始まり、だんだん無視できないような痛みに…

ダンシングや前のり気味にしてヒザの伸びを少なくすると少しは痛みが楽になる。けどその姿勢で長時間ペダリングすること自体が辛い。

258km地点にあるPC3ローソン南アルプス街道店につく直前にはペダリングで脚が伸びる度に痛みが走るようになってきてもうDNFすることしか考えられなくなってきました。

DNFしたくない

「DNFしたい」「もうやめよう」

そんな気持ちでいっぱいなのに 「タイムはあきらめて完走ペースに落としたらどうだ?」「時間の貯金は十分なはず。折り返し地点でホテルでもとって休んだら走れないか?」「走るって決めたんだろ?」 というDNFしたくない気持ちもわき起こり自分でもどうしていいのかわからなくなりはじめました。

とにかくPC3までのこり数kmというところまできてる。まずはPC3までは行こう。

DNF派の自分には「きっとPC3にはスタッフさんがいるだろうから、PC3でスタッフさんにDNFを伝えてもより駅から輪行で帰ろう」と話し 完走派の自分には「PC3でしっかり補給と休憩をとろう。スタッフさんと話したらきっと元気もでるよ」と言い聞かせながらPC3まで走りきりました。

PC3で元気をもらう

PC3につく直前にはDNF派の自分が大きくなっていて、DNFを伝えて終わりにするつもりでした。

DNFにするつもりだったんですが、PC3で待機されてたスタッフさんの笑顔や声で「もうちょっとがんばろう」って気持ちになってしまい、ローソンでしっかり次のPCまでの補給を買い込んでしまいました(^^;

コースはこの先少し下ってから諏訪湖までずっと登りとのこと。諏訪湖までいければ折り返しでしばらくは下り基調。 また富士山西側でちょっとながい登りがあるが、それを超えたらもうおおきなハードルは残ってないはず。

PC3でスタッフさんと話をしながら補給をとってるとまだまだ走れそうな気がしてきます。 そしてPC4へむけて再出発

甘くはなかった

PC3をでてからしばらくは下り基調。12kmほどすすんで左折。

キューシートによると左折から25kmで峠に到達するようです。

まだ道は上りにはいってなく、平坦路を走行してるのですが、やはり左ヒザが痛む。

左脚がのびるたびに耐えがたい痛みが左脚をおそってきます。

あまりにも耐えられなくてついに停止。

心の中ではほぼDNFを決めて停止したはずなのに、ダメ元で左足のストレッチと軽めのマッサージをしてみます。まだ完走への未練は残ってたようです。

しかしストレッチもマッサージもまるで効果無し。 「やっぱりダメか…」 DNFを決めてiPhoneで最寄り駅を探し始めました…走行距離270km強でした。

600kmは長い

今回あらためて600kmって長いなぁと感じました。

もし200kmブルベなら、不調に耐えられなくなる前に終えてるはずです。

300kmブルベでもDNFを決めた270km地点で残りあと30km。30kmだけならガマンしてすすめます。

400kmブルベだったら、まだのこり100km以上あるのでちょっと厳しいですが、もう折り返しはすぎてて残り130kmならがんばれたかも…

でも600kmブルベは別モノ。ここまで走った距離以上をまだ痛みに耐えて走らなきゃいけないと考えたら、自分にはムリでした。

長いナイトライドを乗り越えられそうにないと判断したのもDNFの理由のひとつでした。

  • 痛みに耐えながら走ってたら、集中力を欠きすぎて路面の異変を見落とし、パンクや落車する可能性があること。
  • 夜中の田舎道で耐えられなくなってDNFしようとしても、寝るところも無ければ帰宅手段の確保も難しい
  • 何よりただでさえ孤独でイヤになるナイトライドに脚の痛みまで足されて心が折れないわけが無い

やはり600kmブルベは長い。

スタート直後に感じたヒザの違和感を放置して走りきれるほど甘くはないというのを改めて知ることになりました。

左脚に起きた異変はなんだったのか?

DNFを決め、もより駅へ移動して電車があることを確認してからスタッフさんへDNFを連絡。 自転車を輪行袋にいれてホームへ。

左脚を伸ばすのが辛いので歩くのもしんどい。

ホームで電車を待ちながら左脚に何がおきてるのかをさぐろうとしてみました。

左ヒザを中心にいろいろさわってみると、問題はヒザでなく左ヒザからふくらはぎにかけてのスジにあるとわかってきました。

そのスジをさわると異様に痛い。どうもこのスジが伸びなくなってきて耐えがたい痛みになったようです。

思い返してみると、序盤で感じた左ヒザの違和感も「スジ」の違和感。

さらにペダリング中に何度か左ふくらはぎがプルプルと動く感じがあったことも思い出しました。

ずーっと左脚の異変について身体は「ふくらはぎに問題あり!」ってサインを出し続けてたんですね。それを無視して走行しつづけたら耐えがたくなってしまい結果DNFに。

600kmブルベの長さを甘く見てたから少々の違和感を放置したんでしょうね。

もっと早い段階でストレッチやマッサージをしてあげたら結果がまた違ったかもしれません。

この600kmを完走したら、ブルベは200kmを楽しむだけにしようかな?なんて思ったりもしてたんですが、DNFしてしまったのでまた600kmにチャレンジしたいと思ってます。

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